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システム開発で使える補助金4選!中小企業向け活用ガイド(比較表あり)

システム開発で使える補助金4選!中小企業向け活用ガイド(比較表あり)

更新日 2023.11.13
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システム開発を検討したとき、システム開発費用をなるべく安く抑えたいと思うものですよね。

そうした時に活用を検討したいのが、国や自治体が出している補助金です!

システム開発において補助金を効果的に活用するためには、適切な補助金とシステム開発会社を選ぶことが鍵となります。この記事では、システム開発で使える中小企業向けの補助金を4つピックアップし、概要や対象者などを詳しくご説明していきます。

 

 

 

1.システム開発で使える補助金の選び方

システム開発で使える補助金には大きく分けて4種類あります。

  • 事業再構築補助金
  • ものづくり補助金
  • 小規模事業者持続化補助金
  • 業務改善助成金

業務改善助成金は、厚生労働省が出している助成金という制度ですが、補助金と同じように設備投資が補助の対象になっているため、今回は一緒にご紹介していきます。

これらの制度はどれも人気の制度ですが、同じシステム開発で利用できる補助金は1種類のみです。複数の補助金を受け取ることはできないため、一番自社に合っているものにチャレンジする必要があります。

それぞれの特徴をこれからご説明していきますが、自社に最適なものを選び取るために比較したいポイントは、この3つです。

  • システム開発を何に活用するのか(取組)
  • 他に申請したい経費はあるか(対象経費・補助上限額)
  • 受給しやすさ(採択率は何%か)


それぞれを表にまとめたものがこちらです。

ー事業再構築補助金がおすすめの方

  • 新規事業のために、システム開発を行いたい方
  • 新規事業にかかる、その他の経費も幅広く補助金の対象にしたい

ーものづくり補助金がおすすめの方

  • 既存事業の改善のために、システム開発を行いたい方
  • 新サービスの開発のために、システム開発を行いたい方
  • 上記2つにかかる、その他の経費も幅広く補助金の対象にしたい

ー小規模事業者持続化補助金がおすすめの方

  • 販促のためや売上アップのために、システム開発を行いたい方
  • 社員数20名以下の小規模事業者の方
  • なるべく自分自身で事業計画書を作成して申請したい

ー業務改善助成金がおすすめの方

  • 社員のお給料をアップして、処遇改善に取組みたい
  • 地域の最低賃金に近い金額で雇用している社員がいる
  • 採択率が高く、手堅く受給できる制度を活用したい

 

2.事業再構築補助金

(引用:https://jigyou-saikouchiku.go.jp/)

 

事業再構築補助金の概要

個人事業主・中小・中堅企業等を対象に、”新規事業”の経費を最大1億円支援する制度です。対象経費が非常に幅広いこと、1社あたりの上限受給金額が大きいことが特徴です。

対象者

  • 日本国内に本社を有する中小企業者等および中堅企業等であること。(個人事業主も申請可能)
  • 事業計画について認定経営革新等支援機関や金融機関の確認を受けること。
  • 補助事業終了後3~5年で付加価値額の年率平均3~5%(申請枠により異なる)以上増加、又は従業員一人当たり付加価値額の年率平均3~5%(申請枠により異なる)以上増加の達成すること。

※中小企業の定義は、業種によって異なるので、詳細は中小企業庁HPをご覧ください
※上記に加え、申請枠ごとに細かな定義が設けられているので公募要領を確認してください

補助額・補助率

  • 補助額:100万円〜1億円
  • 補助率:2/3(一部1/2〜3/4)

 

対象経費

  • 建物費 ★
  • 機械装置・システム構築費
  • 技術導入費
  • 専門家経費
  • 運搬費
  • クラウドサービス利用費
  • 外注費
  • 知的財産権等関連経費
  • 広告宣伝・販売促進費 ★
  • 研修費

★が付いている項目は、事業再構築補助金ならではの対象経費です!

 

3.ものづくり補助金

(引用:https://portal.monodukuri-hojo.jp/)

 

ものづくり補助金の概要

ものづくり補助金は、中小企業や小規模事業者が、革新的なサービス開発や試作品開発、生産プロセスの改善などを行うための設備投資等を最大1250万円補助する制度です。

既存事業に対して活用ができる、かつ、1社あたりの補助額が大きいので、「新規事業ではないので事業再構築補助金は合わないが、色々申請したい」方にオススメです!

また、海外展開に関する専用の枠が用意されているため、海外展開を目指す方にも是非とも検討していただきたい制度となっています。

対象者

  • 日本国内に本社を有する中小企業者等および中堅企業等であること。(個人事業主も申請可能)

※上記に加え、申請枠ごとに細かな定義が設けられているので公募要領を確認してください。

補助額と補助率

  • 補助額:100万円~1,250万円(一社単体で申請する場合)
  • 補助率:1/2(小規模企業者・小規模事業者の場合、2/3)

対象経費

  • クラウドサービス利用費
  • 試作品の原材料費 ★
  • 機械装置・システム構築費
  • 運搬費
  • 技術導入費
  • 知的財産権等関連経費
  • 外注費
  • 専門家経費
  • 広告宣伝費・販売促進費(※海外進出のみ)★
  • 海外旅費(※海外進出のみ)★
  • 通訳・翻訳費(※海外進出のみ)★

★が付いている項目は、ものづくり補助金ならではの対象経費です!

 

4.小規模事業者持続化補助金

(引用:https://s23.jizokukahojokin.info/)

 

小規模事業者持続化補助金の概要

主に従業員数20名以下の小規模事業者が、”販路開拓”や”売り上げアップ”につながる設備投資等を最大250万円支援する制度です。

特徴としては、事業計画書を作成する際に、商工会議所からのサポートを受けながら進めるということが挙げられます。書式フォーマットも決められており、補助金申請がどんなものか掴むのに向いている制度です。初めて申請する方にオススメです!

対象者

  • 資本金又は出資金が5億円以上の法人に直接又は間接に100%の株式を保有されていないこと(法人のみ)
  • 確定している(申告済みの)直近過去3年分の「各年」又は「各事業年度」の課税所得の年平均額が15億円を超えていないこと
  • 商工会議所の管轄地域内で事業を営んでいること

※上記に加え、申請枠ごとに細かな定義が設けられているので公募要領を確認してください。

補助額と補助率

  • 補助額:~250万円
  • 補助率:2/3~3/4

対象経費

  • 機械装置等費
  • 広報費 ★
  • ウェブサイト関連費
  • 展示会等出展費(オンラインによる展示会・商談会等を含む)
  • 旅費
  • 新商品開発費
  • 資料購入費
  • 雑役務費
  • 借料
  • 設備処分費
  • 委託・外注費

 

5.業務改善助成金

(引用:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/zigyonushi/shienjigyou/03.html)

 

業務改善助成金の概要

業務改善助成金は、事業場内で最も低い賃金(事業場内最低賃金)を30円以上引き上げ、生産性向上のための設備投資等を行った場合に、その設備投資等にかかった費用の一部を助成する制度です。

補助金と異なり、助成金では採択という概念がなく、定められた項目を実施すれば原則が受け取れるため、採択率の高い制度で「確実に受け取りたい」方にオススメです!

対象者

  • 中小企業、又は個人事業主であること
  • 保険加入違反、残業代未払いなど労務違反をしていないこと
  • 会社都合解雇、給料の引き下げをしていないこと
  • 時給換算で地域の最低賃金の+50円以内、 かつ入社3ヶ月以上の従業員がいること

補助額と補助率

  • 補助額:30~600万円/事業所
  • 補助率:75~90%

対象経費

A.全企業が対象となるもの

  • ECサイト
  • システム開発
  • ITツール購入
  • 業務機械
  • 厨房器具
  • 内装工事
  • コンサル、研修
  • 特殊車両(8ナンバー、リフト付き福祉車輌)


B.一定の条件を満たした企業が対象となるもの

  • PC、スマホ、タブレット
  • 乗用車・貨物車(定員7人以上or1台200万円以下)
  • 設備投資に関連する広告費、机・椅子などの事務用品」

※一定の条件とは、「利益率減少」もしくは「売上減少」をしていることを指します

 

6.システム開発で補助金を申請する時の注意点

適切な制度を選び、正しく受給するために知っておきたいポイントを記載します。

補助金は後払いである

特に初めて申請する方に注意してもらいたいのが、システム開発会社と契約し、費用を支払うタイミングです。申請を行う前に支払った経費は、補助の対象外となる制度がほとんどなので、順序を間違えないよう気を付けましょう。

加えて、補助金や助成金の入金までには数か月単位で時間がかかることが多いため、先だしの費用を用意しておく必要があります。

また、経費の支払い方法についても、「現金のみ」など制限されている場合もあるのでよく確認してください。

補助金には申請期限が決まっている

補助金と助成金は、年度ごとに予算がつけられており通年募集しているものが多いですが、申請期間は、年度内に何回か区切られていることがほとんどです。

直近の公募を逃すと、次に申請できるのは3か月後、などということもあり得ます。その分、システム開発に着手できる時期が後ろ倒しになってしまうので、申請期限は事前に確認しておきましょう。

また、年度の途中でも予算が終了してしまうと突如公募が打ち切られてしまうことがあります。そのため、できる限り早めの公募に挑戦したほうが良いでしょう!仮に不採択になった場合は、次の公募があれば、改めて申請をすることができます。

申請書類の準備にはそれなりの手間がかかる

補助金と助成金の申請時には、制度ごとに定められた書類を提出する必要があります。書類の中には、決算書、法人事業概況説明書などの新規作成が不要な物以外に、事業計画書やシステム開発会社からの見積書など新規作成が必要なものがあります

また、それらの書式は細かく定められていることが多く、準備を始める前に事前に公募要領などを読み込んで理解しておくことが重要です。規定の書式ではない書類を提出してしまうと事業計画書のクオリティにかかわらず審査の対象外となってしまうことがあるため、時間の余裕を持って準備に取り掛かりましょう。

経営者だけで全て揃えようとすると膨大な時間がかかるので他の社員の手を借りたり場合によっては、税理士や補助金申請のコンサルタントなど外部の専門家の力を借りることも視野に入れてみてください。

 

7.システム開発で使える補助金のよくある質問

システム開発で補助金活用を検討している方からよくいただく質問とその回答を3つご紹介します。

Q.システム開発で使える補助金は、ECサイト構築やアプリ開発にも使える?

はい、ECサイト構築やアプリ構築にも使うことができます。

ただし、単なるウェブサイトやホームページの制作はシステム開発とみなされないことがほとんどであり、システム開発で使える補助金の対象外となることが多いです。

ウェブサイトやホームページ制作を行いたい方は広告費が対象になる補助金を選んでみてください。

Q.すでにあるシステムを更新するのにも使える?

すでにあるシステムの更新は補助金の対象にはなりません。基本的には、新規のシステム構築が補助対象となります。

業務改善助成金の場合すでにあるシステムよりも高性能なものに作り変える場合は、助成対象となることがありますので、詳しくは事務局にお問い合わせをしてみてください。

Q.システム開発会社はどこに発注してもよい?

この記事でご紹介した4つの制度に関しては、システム開発会社はどこに発注していただいても大丈夫です。

ただし、補助金申請の経験がないシステム開発会社に発注する場合、見積もりの出し方などを理解しておらず書類の準備に時間がかかることがあります。

そのため、なるべく補助金活用経験のあるシステム開発会社を選んでいただくことを推奨します!

 

8.おすすめのシステム開発会社7選

補助金申請に対応しているおすすめの開発会社を7社紹介します。気になる会社があれば、お気軽にお問合せしてみてください。

株式会社T&C:画像解析AIシステムに強み

こんな方にオススメ

  • 画像解析AIを活用したシステムを開発したい方
  • 自社に最適化された業務支援システムの開発を検討している方
  • 新規性のあるシステム開発に興味がある方

 

株式会社GSSLAB:マッチングシステムに強み

こんな方にオススメ

  • ある程度作りたいものは決まっているが、最終的にどうやってユーザに使ってもらうのか決めきれていない方
  • 既存の事業のシナジーなども鑑みた上でシステム開発を行いたい方
  • 新規事業をこれから展開していきたいので、事業の壁打ちをしながらシステムを構築したい方
  • 事業立ち上げ、売却経験のあるメンバーが参画した形でプロジェクトを進めたい方
  • 開発以外の側面でも柔軟に相談したい方

 

株式会社マイルストーン:オーダーメイド対応可能

こんな方にオススメ

  • 販売、生産、在庫、原価などの様々なデータを一括で管理したい
  • リアルタイムで設備ごとの稼働状況を確認したい
  • 在庫の一括管理など様々な面で業務の効率化を図りたい
  • 手入力していたことをシステム化して業務の負担を軽減したい

 

株式会社かたつくり:製造業向けシステムに特化

こんな方にオススメ

  • 独自のビジネスフローを持つ企業や事業者
  • 市販のソフトウェアやWEBサービスは痒い所に手が届かない方
  • DXを推進したい企業のオーナー様
  • 短期的な利益より、中長期の効果に投資できる方

 

株式会社Oneplat:仕事マッチングアプリ開発が得意

こんな方にオススメ

  • 人材をマッチングする事業を新しくはじめたい
  • 独自機能やアイディアを盛り込み他社のアプリと差別化したい
  • サーバー構築や開発後の運用についても併せて相談したい

 

フレアーズ合同会社:UIUX設計もできるシステム開発

こんな方にオススメ

  • ウェブやアプリを活用した新規事業を構想してる方
  • 既存事業をウェブやアプリを活用して成長させたい方
  • 美しい見た目のシステムを開発したい方

 

株式会社シンタ:DX化を促進するシステム開発

こんな方にオススメ

  • 自社の業務をデジタル化して、一歩進んだ効率化を図りたい方
  • EXCELでの管理から脱却して、一元管理をしたい方
  • システムが古くなったので、最新のOSに合わせて、バージョンアップしたい方
  • 出来るだけ、自分達で日々改善出来るシステムを作り上げたい方

 

以上、最後までお読みいただきありがとうございました!本記事が皆さんの補助金活用のお役に立てれば幸いです。
何かご不明点がありましたらお気軽にご相談ください。

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