【2024年】中小企業・個人事業主向けの助成金9選
「公的支援制度を有効活用して事業を成長させたい」
「手続きが煩雑で時間がかかる」
「どの制度が自分の事業に適しているのかわからない」という悩みをお持ちではないでしょうか?
制度の複雑さや申請の手間が足かせになっている企業さまへ、株式会社ライトアップでは「補助金申請サポートサービス」をご提供しています。
本記事では、2024年に中小企業・個人事業主さまが活用できる主な助成金制度の概要と、採択のコツについて解説します。
ー目次ー
1. 助成金とは?
助成金とは、返済不要の公的資金を指し、企業や個人が一定の条件を満たすことで受給可能な制度です。
助成金の特徴として、企業の成長や社会的課題の解決を支援するために用意された資金であり、受給にあたっては事前に定められた条件をクリアする必要があります。
助成金は、事業の成長を促進するための大きな後押しとなるため、多くの中小企業や個人事業主にとって重要な資金源となっています。
補助金との違い
助成金と補助金の違いは、大きく2つあります。
1つは「採択率」。ほとんどの補助金制度の平均採択率は20~40%台ですが、助成金は条件さえ満たしていれば100%受給できます。
2つ目は、「目的や対象となる費用の範囲」にあります。
助成金は主に人材育成や雇用促進、社会的な課題解決を目的とする一方、補助金は事業の設備投資や新規事業の立ち上げなど、具体的な事業活動を支援するために提供されることが一般的です。
また、補助金は一定の自己負担が求められることが多いですが、助成金は全額が支給される場合が多く、企業にとっては非常に魅力的な制度と言えます。これらの違いを理解し、適切な制度を選ぶことが、効果的な資金調達の第一歩です。
▽この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます
補助率・採択とは?補助金と助成金の違い・計算方法|補助金用語解説
2. 中小企業や個人事業主が活用できる主な助成金一覧
ここからは、公的機関が実施している主な助成金制度をご紹介します。
- 業務改善助成金
- 人材開発支援助成金
- 雇用調整助成金
- キャリアアップ助成金
- 働き方改革推進支援助成金
- 両立支援等助成金
- 地域雇用開発助成金
- 早期再就職支援等助成金
- 地方自治体が実施する助成金制度
①業務改善助成金
業務改善助成金は、中小企業や小規模事業者が労働環境の改善や生産性向上を目的に取り組む際の費用を助成する制度です。この助成金は、労働時間短縮や賃金引上げを行う企業が対象となり、従業員の労働環境改善を支援します。
受給の条件
- 労働時間短縮や賃金引上げなど、一定の条件を満たす改善を行うこと
- 助成対象経費が50万円以上であること
対象経費
- 設備導入費用
- 業務プロセスの改善に必要なシステム導入費用
- 労働環境改善に関するコンサルティング費用
助成上限額
- 最大600万円
助成率
- 最大9/10
最新情報は公式HPを確認してください。
②人材開発支援助成金
人材開発支援助成金は、企業が従業員のスキルアップやキャリア形成を支援するための職業訓練を実施する際の費用を助成する制度です。企業の競争力強化を図るために、幅広い訓練プログラムが対象となります。
申請枠の種類
- 人材育成支援コース
- 教育訓練休暇等付与コース
- 人への投資促進コース
- 事業展開等リスキリング支援コース
受給の条件
- 訓練計画の作成と労働局への提出
- 訓練の実施に必要な費用が発生すること
対象経費
- 訓練にかかる受講料
- 訓練教材の購入費用
- 訓練実施に伴う講師派遣費用
助成上限額
- 最大1億円
助成率
- 最大75%
最新情報は公式HPを確認してください。
③雇用調整助成金
雇用調整助成金は、経済的な理由で事業の縮小を余儀なくされた企業が、従業員の雇用を維持するための休業手当などを助成する制度です。企業が従業員を解雇せずに雇用を継続するための支援を行います。
受給の条件
- 経済的な理由で事業の縮小が必要であること
- 休業手当や教育訓練費用を企業が負担すること
対象経費
- 従業員への休業手当
- 教育訓練にかかる費用
- 訓練中の賃金補填
助成上限額
- 特例措置期間中は上限なし
助成率
- 最大100%
最新情報は公式HPを確認してください。
④キャリアアップ助成金
キャリアアップ助成金は、非正規雇用労働者の正社員化や処遇改善を支援する制度です。企業が非正規雇用者のキャリア形成を促進するための取組みを支援します。
申請枠の種類
- 正社員化コース
- 賃金規定等改定コース
- 賃金規定等共通化コース
- 賞与・退職金制度導入コース
- 社会保険適用時処遇改善コース
受給の条件
- 非正規雇用者を正社員に転換すること
- 企業が賃金改善や健康診断などの処遇改善を実施すること
対象経費
- 正社員化に伴う研修費用
- 処遇改善に関連する費用
助成上限額
- 最大72万円(正社員化コース)
助成率
- 最大75%
最新情報は公式HPを確認してください。
⑤働き方改革推進支援助成金
働き方改革推進支援助成金は、企業が働き方改革に取り組む際の費用を助成する制度です。長時間労働の是正やテレワークの導入など、労働環境の改善を目的としています。
申請枠の種類
- 適用猶予業種等対応コース
- 労働時間短縮・年休促進支援コース
- 勤務間インターバル導入コース
- 労働時間適正管理推進コース
- 団体推進コース
受給の条件
- 労働時間短縮やテレワークの導入を具体的に実施すること
- 計画書の作成と実施内容の報告が必要
対象経費
- テレワーク設備の導入費用
- 労働時間管理システムの導入費用
- 労働環境改善に必要なコンサルティング費用
助成上限額
- 最大600万円(テレワーク導入コース)
助成率
- 最大75%
最新情報は公式HPを確認してください。
⑥両立支援等助成金
両立支援等助成金は、企業が育児や介護と仕事を両立させるための制度を整備する際の費用を助成する制度です。働きやすい職場環境を提供することで、従業員の離職防止や企業の持続可能な成長を支援します。
申請枠の種類
- 出生時両立支援コース
- 介護離職防止支援コース
- 育児休業等支援コース
- 育休中等業務代替支援コース
- 柔軟な働き方選択制度等支援コース
- 不妊治療両立支援コース
受給の条件
- 育児や介護に関連する支援策を実施すること
- 計画書の作成と実施内容の報告が必要
対象経費
- 育児・介護休業制度の整備費用
- 復職支援のための研修費用
- 育児・介護に対応するための設備導入費用
助成上限額
- 最大120万円(育児休業支援コース)
助成率
- 最大75%
最新情報は公式HPを確認してください。
⑦地域雇用開発助成金
地域雇用開発助成金は、特定の地域で新規事業を開始する際に必要な費用を助成する制度です。地域の雇用創出を目的としており、地域経済の活性化に貢献します。
受給の条件
- 対象地域での新規事業を開始すること
- 事業に伴う新規雇用の創出が見込まれること
対象経費
- 事業所の新設や改修にかかる費用
- 雇用創出に必要な設備導入費用
- 研修・教育にかかる費用
助成上限額
- 最大500万円
助成率
- 最大75%
最新情報は公式HPを確認してください。
⑧早期再就職支援等助成金
早期再就職支援等助成金は、離職者の早期再就職を支援するために企業が行う取組みに対して助成する制度です。再就職支援や職業訓練を提供する企業をサポートし、労働市場の円滑な再配置を促進します。
申請枠の種類
- 再就職支援コース
- 雇入れ支援コース
- 中途採用拡大コース
- UIJターンコース
受給の条件
- 離職者に対して再就職支援を実施すること
- 再就職支援にかかる費用を企業が負担すること
対象経費
- 再就職支援のためのコンサルティング費用
- 職業訓練にかかる費用
- 訓練中の賃金補填
助成上限額
- 最大100万円(UIJターンコース)
助成率
- 最大75%
最新情報は公式HPを確認してください。
⑨地方自治体が実施する助成金制度
地方自治体も独自の助成金制度を提供していることが多く、地域に密着した支援を行っています。例えば、地域の産業振興や雇用創出を目的とした助成金がある場合、地域特有のニーズに対応した支援策が提供されることがあります。
地方自治体のホームページや地元の商工会議所などで情報を確認することをお勧めします。自社の所在地や業種に合った助成金制度を活用することで、より効果的に支援を受けることができます。
3. 中小企業・個人事業主向け補助金もチェック
中小企業・個人事業主が活用できる補助金を利用することで、設備投資やIT導入など、通常では難しい大規模なプロジェクトを実現することが可能になります。
助成金と同様、返済不要の資金であるため、企業の財務負担を軽減しつつ、事業の拡大や改善を推進することができます。
- 事業再構築補助金
- IT導入補助金
- 小規模事業者持続化補助金
- 中小企業省力化補助金
- 省エネ補助金 など…
御社が対象となる補助金の診断を無料で行うことができます。Jコンサルの無料相談窓口にて、専門家が最適な補助金の活用方法をアドバイスいたします。
4. 助成金の申請ポイント
助成金申請は、電子申請が主流になっています。申請したい助成金が決まったら、電子申請に必要なIDを取得しておきましょう。
助成金採択のコツ
助成金を確実に採択されるためには、まず助成金の条件をしっかりと確認し、すべての要件をクリアすることが最も重要です。助成金は、条件を満たしている場合、基本的に100%受給が可能です。そのため、申請前に条件を正確に把握し、必要な準備を怠らないことが肝要です。
-
条件の詳細を把握する
各助成金には、対象となる事業や活動内容、必要な書類などが細かく定められています。これらの条件を正確に理解し、事業計画が助成金の趣旨に合致しているかを確認することが重要です。特に、要件を満たしていない場合は申請が却下されるため、条件を満たすように事業内容を調整することも検討しましょう。 -
事業計画書の充実
助成金申請には、事業計画書の提出が求められることが多いです。この計画書は、申請する助成金の目的に沿った内容である必要があります。計画書には、具体的な目標、実行方法、期待される成果などを明確に記載し、計画の実現可能性をアピールすることが採択のカギとなります。 -
予算計画の適正化
助成金の申請では、事業にかかる費用や助成金の使用目的を明確にする必要があります。予算計画を適正かつ詳細に作成し、助成金の用途が正確であることを示すことで、信頼性を高めることができます。また、助成金の用途が助成金の趣旨に合致していることを明確に説明することも重要です。 -
提出書類の正確さと期日厳守
申請書類の不備や提出期限の遅れは、採択の大きな障害となります。すべての書類が正確に記入されているか、必要な添付書類が揃っているかを複数回にわたり確認しましょう。また、提出期限を厳守することも基本中の基本です。 -
専門家のサポートを受ける
助成金申請が初めての場合や、複雑な申請プロセスが伴う場合は、専門家のサポートを受けることをお勧めします。専門家は、申請プロセスの全体を把握しており、成功率を大幅に高めることができます。また、書類作成や条件クリアのためのアドバイスを受けることで、申請がスムーズに進むでしょう。
5. 助成金活用事例
助成金を活用することで、中小企業や個人事業主は事業の成長や改善に必要な資金を効率的に確保できます。実際に助成金を活用した企業の事例を通じて、その効果的な使い方を学びましょう。以下では、具体的な助成金の活用例を紹介します。
人材開発支援助成金を活用した場合
ある中小企業では、営業職の人材育成を目的に「人材開発支援助成金(人材育成支援コース)」を活用しました。
この企業は、従業員10名に対して合計15時間の研修を実施し、その際に発生した研修費用と従業員の時給を助成金でカバーしました。
研修費用は約120万円かかり、その60%にあたる72万円が助成されました。また、従業員10名分の時給(1人当たり960円)も総額で約14万4000円が助成対象となりました。
総額で約86万4000円のコスト削減に成功し、負担を大幅に軽減しながら従業員のスキルアップを図ることができました。
業務改善助成金を活用した場合
ある小売業では、「業務改善助成金」を利用して店舗内の業務効率を向上させるために、約300万円の新しい設備を導入しました。
この設備投資に対して、助成金は90%の助成率が適用されました。
自己負担額を30万円に抑えることができたため、270万円のコスト削減に成功しました。この事例では、設備投資による業務効率化が実現し、売上の増加にも寄与しました。
6. 助成金を最大限に活用するためのコツ
助成金の申請は、制度ごとに複雑な条件や書類が求められることが多く、申請手続きには大きな負担がかかります。
そこで、多くの企業が助成金申請の専門家のサポートを利用しています。助成金の制度に精通しており、申請プロセスの全体を把握している専門家のサポートで、条件に合致する最適な助成金の選定や、申請書類の作成、提出までを効率的に進めることができます。
【おすすめ】申請サポート1万社以上「Jコンサル」
助成金の申請サポートを行っている「Jコンサル」は、これまでに1万社以上の支援実績を誇ります。豊富な経験と実績を持つ専門家が、企業のニーズに応じた最適な助成金を提案し、申請手続きを全面的にサポートします。
Jコンサルのサービスを利用することで、助成金の採択率が格段に向上し、企業はより効果的に資金を活用することが可能です。助成金の申請を検討されている方は、ぜひJコンサルの無料相談窓口にお問合せください。
7.まとめ
この記事では、中小企業や個人事業主が利用できる助成金制度の概要や活用事例、そして最大限に助成金を活用するためのコツについて解説しました。
助成金は、事業の成長や改善を支援するための強力な資金源ですが、その申請手続きや条件を正確に理解し、適切に活用することが重要です。
助成金を活用して購入可能な商品やサービスは「JSaaSストア」で確認することができます。ぜひチェックしてみて下さいね♪