【2025年】DX推進に使える国の補助金・助成金一覧と申請のポイント

企業の成長に欠かせないデジタルトランスフォーメーション(DX)推進に向け、国は様々な補助金・助成金制度を用意しています。
この記事では、最新の補助金一覧と申請のポイントに焦点を当て、DX関連のコストを削減するための情報を紹介しています。
JSaaSでは、全国1万社以上の補助金・助成金申請支援を行っています。ご相談は無料ですのでお気軽にお問合せください。
ー目次ー
1.DX(デジタルトランスフォーメーション)とは?
デジタルトランスフォーメーション(DX)は、企業や組織がデジタル技術を駆使して業務を変革し、新たな価値を生み出す取り組みのことを意味します。
DX化を進めていくことで、従来のビジネスモデルや手法を見直し、最新のテクノロジーを活用して効率性の向上や顧客満足度の向上などを実現することができます。具体的には以下のような成功事例があります。
- 製造業でIoTセンサーを活用して製造プロセスを自動でモニタリングし、業務効率アップ
- 小売業でオムニチャネル販売や顧客行動分析により、業績アップ
- 金融業界でブロックチェーンを利用し、セキュアかつ迅速な取引を実現
- 医療分野で電子健康記録やテレメディシンを導入し、医療サービスの提供をよりスムーズに
コロナ渦の影響で世界各国のDXは急速に進みましたが、日本はIT人材の不足や古いシステムを使い続ける組織文化などが要因で、先進国の中でもDXが進んでいないといわれています。
DXは厳しい市場で戦い抜く企業にとって重要な成功のカギであり、政府は日本の企業のDX推進を補助金・助成金制度で積極的にサポートしています。
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-DXを進めるために必要なポイント
デジタルトランスフォーメーション(DX)をスムーズに進めるために、以下のようなポイントを押さえておきましょう。
①ビジョンの提示と組織文化の変革
DXを進めるにあたり、現在の組織文化の課題と今後の目標を見据えて組織のベクトルを合わせる必要があります。
②新技術の導入
AI、IoT、ブロックチェーンなど最新技術を積極的に取り入れ、業務や製品の改善に必要なツールの選定・導入を行います。
③パートナーシップの構築
必要に応じて外部の専門家とパートナーシップを築くことで、技術的な専門知識やリソースを補完し、DXプロジェクトの成功に貢献します。
④スキルの向上と教育
新しいシステムに対応できるよう、従業員のスキル向上と定期的な教育トレーニングを通じて理解を深めます。新しい人材を採用することもあります。
⑤ROIの明確化
DXの投資対効果(ROI)を明確に定義し、プロジェクトの進捗を評価しながら継続的に改善していきます。
-DXを進めるために必要な資金
DX推進にかかるコストはどのようなものがあるのでしょうか。事業の規模やプロジェクトの内容などによって異なりますが、おおよその以下のような項目の経費があげられます。
①技術インフラの投資
ITツール(ハードウェア・ソフトウェア・クラウドサービスなど)
デジタルデータのセキュリティ対策
新技術を組織に統合する導入コスト
建物費 など
②外部の専門家やコンサルタント費用
戦略設定や実装におけるノウハウを持つ専門家への報酬
セキュリティ・リスクに関するノウハウを持つ専門家への報酬
マーケティングや宣伝に関する専門家への報酬 など
③人材の育成等の費用
事業の遂行に必要な研修に関する経費
新しい技術やスキルの訓練・教育に関する経費
DXに対応できる人材の採用 など
2.DX推進に使える国の補助金・助成金
DX推進費用に使える国の補助金・助成金は、「IT導入補助金」「事業再構築補助金」「ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金」「中小企業省力化投資補助金」「人材開発支援助成金」の5つがあります。
ここからはそれぞれの補助金について詳しく解説します!
これから紹介する制度は、対象経費となるツールに一定の条件が設けられている場合があります。
補助金・助成金適用商品のカタログサイトJSaaSストアでは、補助金・助成金対象のツールのみが掲載されているので、ぜひチェックしてみてください!
IT導入補助金
IT導入補助金は、中小企業や小規模事業者を対象にDX等に向けたITツール(ソフトウェア、アプリ、サービス等)の導入を支援するための補助金です。
2025年2月28日に公開された公募要件は以下の通りです。
✅申請枠
- 通常枠
- インボイス枠(インボイス対応類型)
- インボイス枠(電子取引類型)
- セキュリティ対策推進枠
- 複数社連携IT導入枠
- 補助上限額
✅補助上限額
最大450万円(通常枠)
✅補助率
最大2/3以内(インボイス枠電子取引類型)
✅補助対象経費
- ソフトウェア購入費
- クラウド利用費(クラウド利用料最大2年分)
- 導入関連費
- サービス利用料(最大2年分)など
事業再構築補助金
事業再構築補助金は、中小企業や小規模事業者を対象に、事業拡大を目的とした投資を支援するための補助金です。
申請枠により下記の条件は異なります。
✅申請枠
- 成長分野進出枠(GX進出類型)
- 成長分野進出枠(通常類型)
- コロナ回復加速化枠(最低賃金類型)
- 卒業促進上乗せ措置
- 中長期大規模賃金引上促進上乗せ措置
✅補助上限額
成長分野進出枠(GX進出類型)の場合:中小企業
- 従業員が20人以下の場合:3000万円(4000万円)
- 従業員が21~50人の場合:5000万円(6000万円)
- 従業員が51人~100人の場合:7000万円(8000万円)
- 従業員が101人以上の場合:8000万円(1億円)
中堅企業:1億円(※1.5億円)()内は、短期に大規模賃上げを行う場合
✅補助率
成長分野進出枠(GX進出類型)の場合
中小企業1/2(※2/3)
中堅企業1/3(※1/2)()内は、短期に大規模賃上げを行う場合
✅補助対象経費
- 建物費,機械装置・システム構築費
- 技術導入費
- 外注費
- 専門家経費
- 広告宣伝費
- 販売促進費
- 研修費 など
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ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金
「ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金」、通称「ものづくり補助金」は、中小企業や小規模事業者を対象に、生産性向上や新技術の開発を目的とした投資を支援するための補助金です。
中小企業者等の生産性向上や持続的な賃上げに向けた、革新的な新製品・新サービスの開発や海外需要開拓に必要な設備投資等を支援する、第19次公募要件の公募期間は、2025年2月14日~4月25日です。
✅申請枠
- グローバル枠
- 製品・サービス高付加価値化枠
✅補助上限額
従業員数によって上限額が異なります。
- 5人以下:750万円
- 6~20人:1,000万円
- 21~50人:1,500万円
- 51人以上:2,500万円
✅補助率
中小企業 1/2・小規模企業・小規模事業者及び再生事業2/3
✅補助対象経費
- 機械装置・システム構築費(必須)
- 技術導入費
- 専門家経費
- 運搬費
- クラウドサービス利用費
- 原材料費
- 外注費
- 知的財産権等関連経費
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中小企業省力化投資補助金
中小企業省力化投資補助金は、小企業等の売上拡大や生産性向上を後押しするために、人手不足に悩む中小企業等に対して、省力化投資を支援する制度で、中小企業等の付加価値額や生産性向上を図り、賃上げにつなげることを目的とする補助金です。
✅申請枠
- カタログ注文型
- 一般型
✅補助上限額
一般型の場合:最大8,000万円(1億円)
大幅な賃上げを行う場合、()内の値に補助上限額を引き上げ
✅補助率
【一般型の場合:中小企業】
補助金額が1,500万円まで:1/2(2/3)
1,500万円を超える部分:1/3
【一般型の場合:小規模企業者・小規模事業者、再生事業者】
補助金額が1,500万円まで:2/3
1,500万円を超える部分:1/3
✅補助対象経費
- 機械装置・システム構築費(必須)
- 技術導入費
- 専門家経費
- 運搬費
- クラウドサービス利用費
- 外注費
- 知的財産権等関連経費
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人材開発支援助成金
人材開発助成金は、中小企業や小規模事業者を対象に人材を育成するための研修費用を支援する助成金です。
✅申請枠
- 人材育成コース
- 教育訓練休暇等付与コース
- 人への投資促進コース
- 事業展開等リスキリング支援コース
- 建設労働者認定訓練コース
- 建設労働者技能実習コース
- 障害者職業能力開発コース
✅補助上限額
36〜2,500 万円
✅補助率
定額支給(※訓練により異なる)
✅補助対象経費
- 訓練費
- 賃金
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3.補助金・助成金の申請のポイント
補助金・助成金が採択されることで、低コストで事業をDX化することができますが、制度にはメリットもデメリットもあります。
〇補助金・助成金のメリット
- 補助金・助成金は返済不要
- DX推進費用以外にも様々な経費で受給できる
- 数百万円~数億円と大きな額が受給できる
△補助金・助成金のデメリット
- 申請資料の作成は難しく手間がかかる
- 補助金は採択率が低い
- 補助金・助成金の受給は後払いとなるため、資金確保が必要
補助金・助成金を申請する前には、以下のポイントを確認しましょう!
- 自身の事業が補助対象か?
- 制度の目的に合致した経費か?
- 投資資金を用意できるか?
- どの制度を活用することで一番多くの受給を受けられるか?
4.補助金申請するならまずは無料相談!
補助金・助成金申請には専門的な知識や経験が必要であり、複雑な条件等を熟知して取り組まなければ採択されず、想定外の経費を支払ってしまうリスクがあります。
JSaaSでは、のべ1万社以上の申請書類の作成や申請条件の確認などをサポートしたノウハウを生かして申請の成功確率を高めることができます。
DX推進経費のみならず、さまざまな目的で活用したい補助金・助成金がある方は、まず無料でJSaaSに相談してみてください♪
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